引用ばかりの投稿が増えて、自分の本音がどこにもなかった。言葉の海で溺れかけた私が気づいたこと
「バズってた言い回し、使えばよかったのに」
「このテンプレなら反応取れるよ」
そんなアドバイスを、ずっと信じてきた。
自分の声に自信がなかったから。
誰かの成功事例をなぞれば、うまくいくって思い込んでいた。
SNSを開けば、“うまくいってる人”が言葉を並べている。
私はそれを真似て、コピペして、少しだけ形を変えて…投稿していた。
けれど、なぜかどれも、自分のものにならなかった。
違和感を感じ始めたのは、自分の過去の投稿を読み返したとき。
整ってる。
内容も悪くない。
でも…なんだろう、この空っぽな感じ。
読んでも、胸が動かない。
自分が書いたはずなのに、誰かの模倣でしかないと気づいた。
それはまるで、言葉の海で“自分の声”を失って、静かに沈んでいくようだった。
引用は便利だ。
テンプレも助かる。
でも、私の発信は、誰の心にも届いていなかった。
それもそのはず。
一番近くにいる自分にすら、届いていなかったんだから。
私が求めていたのは、「正しい表現」じゃなかった。
「誰かを喜ばせたかった」ただ、それだけだった。
でも、いつしか「喜ばれる可能性のある言葉」を探すことが目的になり、
自分の中にある“ほんとうの言葉”が、どんどん遠のいていった。
それでも諦めたくなかった。
私は本当に、誰かの力になりたかったから。
でも、もう一度「自分の言葉で書こう」と思っても、何から始めたらいいかわからなかった。
何を言えばいいのか、どんな言葉を選べばいいのか、まるでわからなかった。
その時、ふと開いた昔のLINEの履歴に、こう書いてあった。
「先生の言葉で、食事の時間が怖くなくなりました」
…涙が出た。
これが、私の“声”だった。
そしてその瞬間に、「喜ばれた言葉」を書き留めておこうと思った。
ノートを一冊用意して、これまでに受け取った「ありがとう」や「嬉しかった」の言葉を、ひとつずつ書いていった。
私にとって、それは“記録”じゃなかった。
声を取り戻す儀式だった。
他人の投稿を追いかけて消えかけた声が、
過去の感謝とともに、静かに戻ってきた。
私は誰かの力になってきた。
ちゃんと、届いていたことがあった。
「だから、もう一度発信しても大丈夫」
そんな風に思えるようになった。
このノートを、私は「喜ばれ言葉帳」と呼んでいる。
誰かの心に届いた自分の言葉を見つめ直すことで、
借り物ではない、“自分だけの言葉”を取り戻せるツール。
今回、その“声を取り戻す体験”をシェアするために、
《喜ばれ言葉帳作成ワークショップ》を開催します。
(※現在募集しておりません)
✅ 発信に疲れてしまった方へ
✅ 他人の言葉に頼りすぎて、自分が見えなくなった方へ
✅ 「それでも、伝えたい気持ち」が残っている方へ
このワークショップでは、
・喜ばれた過去を掘り起こし、
・ノートに書き出しながら、
・自分だけの“声”を取り戻していきます。
発信に必要なのは、最新のコピーじゃない。
“過去のあなたが誰かに与えた価値”という、揺るがない事実です。
そして、最後にあなたに問いかけさせてください。
「最近あなたが投稿した言葉、その中に“あなたの声”はありましたか?」
もし、ちょっとでも首をかしげたなら──
一緒に探しに行きましょう。
まずは、あなたがもらった中で一番嬉しかった言葉を、
コメントで教えてくれませんか?
そこに、あなたの“本当の声”が眠っていますから。