「誰かの役に立ちたい」が、なぜ“届かないブランド”を作っていたのか?

2025/06/08

「もしかして、私じゃダメなのかも」

ある夜、投稿したばかりのスマホ画面を見つめながら、ふとそう思った。

誰かの力になりたい。
その気持ちは本物だったし、今も変わっていない。
だけど、どんなに言葉を尽くしても、画像を整えても、
“反応が返ってこない”という現実だけが、静かに積もっていく。


Canvaでデザインを作り、ChatGPTで文章の構成を整える。
マーケティングで学んだ「売れる型」通りに構成し、
ハッシュタグも投稿時間も工夫して、
自分なりに丁寧に届けていたつもりだった。

それでも、反応は「いいね3件」「保存0」「DMゼロ」。
これが何日も、何週間も、変わらない。

「やることやってるのに…なぜ?」

そう思いながらも、“また次の投稿”を作っている自分がいた。
でも本当は、心の奥でうすうす気づいていた。

「このままじゃダメだ」と。

あるとき、フォロワーからメッセージが届いた。
「投稿の内容はすごく正しいんだけど…熱が伝わってこないんです」

その一言が、心に突き刺さった。
熱なら、あった。むしろ、燃えるような想いがあった。
それなのに伝わらないのは、なぜ?

答えは、あまりにも基本的なところにあった。

私はずっと、「誰かの役に立ちたい」と言い続けていた。
でも、その“誰か”が、ちゃんと見えていなかった。
自分でも気づかないうちに、“誰でもいい誰か”に向けた発信になっていたのだ。

それはつまり、“自分のブランドの軸”がない状態。

何を信じていて、誰とつながりたくて、
どんな未来に導きたいのかが曖昧なままだった。

ブランドとは、「外見」ではなく「構造」だった。
投稿・プロフィール・LP・ステップメール・セミナー。
一つひとつが、「誰のために」「何のためにあるのか」で貫かれていなければ、
どれだけ言葉を重ねても、ただの“情報”で終わってしまう。

想いを込めているのに、
努力しているのに、
「売れない」「届かない」というループから抜け出せない。

そこで私はまず、「この人のために届けたい」という人物を明確に描き出した。
年齢、悩み、日常、生活リズム、理想の未来。
そして、その人に向けて「私が伝えたいこと」「見せたい姿勢」を見直した。

商品を売るためじゃなくて、
“関係を築くための発信”に変えた。

すると、変化は少しずつ、でも確実に現れた。

「最近の投稿、言葉がすっと入ってくるようになりました」
「まさに今の私のことを言われている気がして…涙が出ました」
「このワークショップ、今の私に必要だと感じてます」

届けたかった人に、ようやく届き始めた。
「誰かの役に立ちたい」が、はじめて“相手に伝わるカタチ”になった瞬間だった。


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(※現在募集しておりません)

 

このワークショップでは、
✔ 自分の“価値軸”を明確にし
✔ 誰に、なぜ、何を届けたいのかを言語化し
✔ すべての導線(SNS・LP・セールス)に統一感を持たせる

そんな、“ブランドの骨格”を一緒に整えるセッションです。

「届けたいのに、伝わらない」
「やってるはずなのに、売れない」
「自分らしい発信ができてない気がする」

そう感じていた私が、ようやく抜け出せたのは、
この“内側を整える時間”があったからでした。

ブランドとは、「らしさ」を貫く力。
「誰かの役に立ちたい」なら、
“その誰か”を、ブレずに見続けられる強さが必要だった。

表現方法より前に、想いの芯を。
手段より前に、軸の明確化を。
“伝わらない努力”を続けてしまう前に、
一度、あなたのブランドに問いかけてみてください。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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