解析画面を閉じたその朝、普段どおり記事をアップした後、一通のDMが届いた。

「55歳・パート勤務です。
子育てを終え、再び挑戦したくても、ZoomもLINEも怖くて手が震えました。
でも、あなたの“あの言葉”に背中を押され、勇気を出して申し込みました」

新聞配達の合間、震える手で打たれたその声に、私は泣きそうになった。
数字では決して測れない、“人の声”こそが本当に求められていた。

ある日、解析画面を閉じ、メールボックスを開いた。
そこにあったのは、55歳の主婦からの涙ながらのメッセージ。

「ZoomもLINEも苦手な私に、
『一歩ずつで大丈夫』と寄り添ってくれたから、
勇気が出て参加できました…！」

数字では救えない、“彼女の声”が私の心を打った。

これまで私はアクセス数やCTR、保存数とにらめっこしていた。
「再生回数300」「CTR2.5%」「保存12件」
指標が動かないと、自分の存在が消え失せるように感じた。

しかし、本当に届けるべきは、あのDMの彼女のように、
「不安を抱えながらも変わりたい」と願う“リアルな一人”だった。

その夜、ノートを開き書き出した。
① スマホを手に取る瞬間
– 健康診断で数値を見て落ち込んだ朝
– 鏡に映る自分に嫌気がさす夜
② 背中を押す言葉
– 「ZoomもLINEも、一緒にゆっくり学びましょう?」
– 「あなたのペースで大丈夫です」
③ 申し込みの決め手
– 「私にもできそう」と思った瞬間

これが、“感情×行動”を可視化した【心の地図】＝共感人物図だ。

深夜、ノートを開き、こう書き出した。✍️

1. どんな瞬間にスマホを手に取る？

   • 健康診断の結果を見て「このままじゃ…」と落ち込む朝

   • 鏡の自分に驚いて涙する夜

2. どんな言葉が背中を押す？

   • 「ZoomもLINEも、ゆっくり一緒に学びましょう?」

   • 「完璧でなくていい。あなたのペースで大丈夫」

3. どんな瞬間に申し込む？

   • 「私にもできそう」と思えた直後

これが私の“心の地図”――属性情報に加え、感情トリガーと行動フローを可視化した「共感人物図（簡単シート）」だ。

次の投稿では、こう書き始めた。
「夜、一人で布団にくるまるあなたへ―Zoomボタンを押す勇気を、私は知っています」
▶️まずはここから、一歩だけ

すると、
「まさに私の気持ち?」
「泣きながら申し込みました！」
「救われた気持ちになりました」

LINE登録が＋15％、小さな奇跡が連鎖を始めた。

次の投稿では、冒頭をこう変えた。
「夜、一人で布団にくるまるあなたへ――
Zoomボタンを押すその勇気を、私は知っています」

誘導ボタンには✅マークを添え、
「▶️まずはここから、一歩だけ」と書き直した。

結果は驚くほど変わった。
「それ、私の気持ちです?」
「勇気が出ました！」
「申し込みました」

LINE登録が急増し、小さな奇跡が連鎖を始めた。