気づかぬうちに自分を縛る…小規模ビジネスを崩壊させる“無駄な作業”の正体

2025/09/01
朝から晩まで働いているはずなのに、売上は伸びない。
「私は何をしているんだろう」
そうつぶやいたあの日の自分の姿が、今でも頭に焼き付いている。

無駄な作業は、静かに忍び寄る病のようなものだ。気づいたときには体も心も、そして事業そのものも、取り返しがつかないほど蝕まれている。
メールとチャットの“泥沼”

ある知り合いの経営者は、毎朝メールを開くのが習慣だった。顧客対応のつもりが、実際には「不要なやり取り」に半日を費やしていた。1年後、彼の事業は赤字に転落した。理由はシンプル。本当に大事な顧客との関係づくりに時間を割けなかったからだ。
SNS投稿という自己満足の檻

「とにかく毎日投稿しなくては」
そう焦りに駆られていた時期が私にもあった。だが、振り返ると“戦略なき投稿”はほとんど意味をなさなかった。時間を奪うだけで、顧客の心には届いていなかった。努力が無駄になる瞬間ほど、心を削るものはない。
経理と書類整理の罠

数字を手作業で何度も打ち込み直し、安心感だけを得ていた。でもその時間で新しいサービスを考えられたのではないか。未来をつくるはずの時間を、過去の記録に奪われていたのだ。
“一人で全部やる”という幻想

動画編集からチラシまで抱え込み、疲弊していった友人がいた。彼は「誰かに頼むのはお金の無駄だ」と言っていた。だが、結局体を壊し、半年間ビジネスを止めることになった。その代償は、外注費よりはるかに大きかった。
属人化の最も深い闇

全てを自分しかできない仕組みにしてしまうこと。私自身、その恐怖を体験した。もし自分が倒れたら、明日から全てが止まってしまう。そう思うと夜も眠れなかった。縛っているのは他人ではなく、自分自身だった。
無駄な作業は静かに進行し、やがて事業を崩壊させる。
そして恐ろしいのは――誰もそれを「無駄」だと気づかないまま時間を奪われていくことだ。

あなたが今日やめるべき無駄な作業は、どれだろう。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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