SNSで「プレゼント企画」を成功させる人が必ずやっている“ひと手間”
去年の秋。私は「売上ゼロ」のまま、カボチャの飾りを片付けていた。
──“ハロウィン企画、完敗”。
あの時の空気はいまでも忘れられない。
スマホの通知は鳴り続けているのに、誰も来ない。
「反応がある=集客ができている」と思い込んでいた私は、
その勘違いのまま、疲れ切った笑顔で投稿を続けていた。
でも本当の敗因は、セールでも割引でもなかった。
“贈り方”を間違えていたのだ。
多くの人がSNSで「プレゼント企画」をやる。
けれど、“配る”ことと“届ける”ことの違いを理解している人はほとんどいない。
投稿はバズっても、心は動かない。
それは「誰かのために」と言いながら、
実は“自分のために”配っていたからだ。
思い出してほしい。
あなたも、一度くらい経験があるはずだ。
「当たった人だけが嬉しそうに去っていく企画」。
コメント欄はにぎやかだけど、その後は静まり返る。
そう──熱はあっても、温度がない。
成功している人は違う。
彼らは“ひと手間”をかけている。
たとえば、ただ「フォローして応募」ではなく、
「今のあなたに贈りたい理由」を一言添える。
「この時期、疲れが出やすい方へ。」
「最近、がんばりすぎていませんか?」
その一文が、“誰かの心に居場所を作る”。
私も試した。
「秋の疲れを感じている方に、リラックスオイルをプレゼントします」
そう書いた投稿の応募は前回の半分。
でも、そこから予約につながったのは5倍だった。
数字が示していたのは、販促ではなく“共感”の力。
SNSは不思議な場所だ。
あなたの“目的”を、見抜く。
売るための発信には“音”がなく、
誰かを想った発信には“温度”がある。
だから、ただのキャンペーンでも、
その中に“気持ちの粒”を混ぜてほしい。
投稿を作るとき、私は自分にこう問いかける。
「これを見た誰かが、少しでも救われるだろうか?」
それがYESなら、きっとアルゴリズムも動く。
なぜなら、SNSは“数字”ではなく“意味”に反応するから。
もし、あなたが今「フォロワーは増えているのに予約は減っている」と感じているなら、
それは発信が“贈り物”ではなく“呼びかけ”になっているからかもしれない。
プレゼント企画とは、あなたの優しさを“見える化”する行為。
だからこそ、企画を成功させる人はみんな、
包装紙の中に想いという小さなメモを忍ばせている。
まず“誰を笑顔にしたいか”を考える。
そこに戻ることが、結局一番の近道だ。
#プレゼント企画 #SNS発信 #ファンづくり #美容サロン経営 #10月マーケティング