開封率じゃなく“返信率”が上がった。秋の夜長に届いたたった1通のメール
反応ゼロ。なのに開封率だけは悪くない──。
その数字が、逆に私を苦しめていた。
まるで、ドアの向こうに人がいるのに、
誰も返事をしてくれないような静けさ。
それが、あの秋の夜の私だった。
数字は嘘をつかない。
でも、人の心も数字では測れない。
「開封率80%」という結果を見ても、
実際には“読まれた”のか、“流された”のか分からない。
メールの本文に込めた想いが、
誰の心にも届いていない気がして——息苦しかった。
私は美容サロンを経営する友人にも相談した。
「LINEもメルマガも送ってるけど、反応ないの」
彼女も同じように悩んでいた。
“毎週のように新メニューを紹介しているのに、既読だけ増える”。
その声を聞いて、私は確信した。
——数字を見ている限り、私たちは“人”を見失う。
その夜、私は久しぶりに
「誰かひとりを想って書く」メールを送った。
「最近、朝晩が冷えますね。
肩こり、少し出てませんか?
湯船に入る前に、肩をゆっくり回してあげてくださいね。」
ただそれだけ。
キャンペーンも、価格も書かずに。
送信ボタンを押した瞬間、
“怖さ”と“あたたかさ”が入り混じった。
翌朝、1通の返信が届いた。
「読んでいて、ホッとしました。
まるで私のことを見てくれてるみたいで嬉しかったです。」
たったそれだけの言葉だったけど、
涙が出るほど嬉しかった。
“読まれた”ではなく、“届いた”。
その違いが、どれほど大きいかを思い知らされた。
10通送って1通返ってくる。
たったそれだけで十分なんだと思う。
それは、売上グラフには載らないけれど、
“心のグラフ”を上げてくれる1通。
だから私は、今夜もメールを書く。
秋の夜長に、誰かの心を少しだけあたためるような一文を。
あなたは最近、“心で書いた一通”を送ったことがありますか?
#秋の夜長メール #信頼率マーケティング #売らずに売れる発信