キャンペーンをやめたら、予約が埋まった──“共感ストーリー”の逆転現象

2025/10/19

「反応が止まった日、私はキャンペーンをやめた。」

それは勇気ではなく、ただの疲れだった。
毎朝、投稿ボタンを押すたびに、胸の奥で“無音”が鳴った。
いいねは増える。フォロワーもいる。
でも、誰も来ない。
──「どうして?」
その一言が、何度も頭をよぎった。

10月。
空は澄んでいるのに、心だけが重たかった。
いつもなら“秋のキャンペーン”で盛り上がるはずの時期。
けれど、今年は違った。
どれだけ値引きしても、チラシを作っても、反応はゼロ。
私は気づかぬうちに、“誰かの心”ではなく“数字”を追っていたのだと思う。
その夜、アルバムの中に、
去年の秋のお客様の写真を見つけた。
「また来年のこの季節にお会いしましょうね」と笑っていたあの方。
写真を見つめた瞬間、なぜか胸の奥が熱くなった。
──「あの人、今どうしているだろう。」
気づけば、投稿アプリを開いていた。

「去年の秋、○○さんと撮った写真。
またこの季節が来ましたね。
あの時の約束、ずっと覚えています。」

ハッシュタグも、告知もなし。
それだけを投稿した。

2時間後、LINEの通知。
「覚えててくれたんですね。ちょうどまたお願いしたいと思ってたんです。」

あの日、初めて理解した。
人は“共感”に反応する。
“お得”には、もう反応しない。

共感ストーリーとは、心の中の温度を伝えることだ。
「あなたのことを、ちゃんと見ていました」と。
それは、割引よりも強いメッセージになる。

誰も来ないと思っていた10月のカレンダーに、
少しずつ予約が戻ってきた。
値下げも広告もしていない。
ただ、私は“誰かを想って書いた”だけだった。

私たちは、忘れてはいけない。
「数字の裏に、名前がある」ことを。
投稿とは、誰かの記憶を呼び起こす手紙なのだ。

そして、もう一度伝えたい。
“共感ストーリー”はテクニックではない。
それは、心がまだ温かいことの証拠だ。

もしあなたが今、
“反応が止まっている”と感じているなら──
次の投稿で、“誰かひとり”を思い出してみてほしい。

売り込まずに、伝えてほしい。
あなたがその人を想う、たった一文を。

きっとその瞬間、
静かに──予約が動き出す。

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プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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