“教える人”ではなく、“一緒に気づく人”になると予約が戻る。

2025/10/22

画面の向こうが静かすぎる朝だった。
投稿をしても、誰も反応しない。
「前はもっと“いいね”があったのに。」
そんな小さな違和感を見て見ぬふりしていた。

でも、数字の沈黙には“理由”がある。
それを知ったのは、あるたった一通のDMだった。

「先生の投稿、すごく勉強になります。でも、ちょっと遠いです。」

その一文を読んだ瞬間、胸の奥に“冷たい痛み”が走った。
私は「伝えていたつもり」だった。
でも、相手から見たら──
私は“上から”話していたのかもしれない。

次の日から、私は文章の書き方を変えた。

「こうすれば成功します」ではなく、
「私もここでつまずきました」と書いた。

「お客様は〇〇すべき」ではなく、
「私も〇〇で迷っていました」と書いた。

それだけで、反応が変わった。
“ありがとうございます”の代わりに、
“わかります”“泣けました”が並び始めた。

それは、まるで心の温度が戻っていくような変化だった。

共感とは、優しさではない。
それは“信頼の設計”だ。

相手の痛みを理解し、
その痛みの隣に“自分の経験”を置く。

その時、人は初めて「この人は分かってくれる」と思う。
知識を持つことより、心の距離を縮める方がずっと難しい。

けれど、その難しさの中にしか“予約の再開”は存在しない。

10月の空はどこか冷たい。
SNSも静かになり、反応が鈍くなる季節だ。
そんなとき、人は“情報”ではなく“温度”を求めている。

だからこそ、今必要なのは「教える投稿」ではない。
「気づきを共にする投稿」だ。

私はその日、こんな文章を書いた。

「朝、鏡の前で“今日は顔が疲れてるな”と思ったとき、
一番疲れているのは、顔じゃなくて“心”かもしれません。」

その投稿に、“いつも見てるだけの人”から返信が来た。
「今、それを読めてよかったです。」

その一文で、私は悟った。
発信とは、“伝える行為”ではなく、“寄り添う記憶”を残すこと。

教える人の言葉は、風のように通り過ぎる。
気づく人の言葉は、灯のように残る。

そして、灯のまわりには人が集まる。
そのぬくもりを求めて。

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#共感マーケティング #美容サロン経営 #10月マーケティング #信頼構築

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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