“今年こそ”と言い続けて3年──でも、10月のこの一手で変わる。

2025/10/26

10月が来るのが、少し怖かった。

カレンダーをめくるたびに、「あと3ヶ月」という数字が
まるで背中を押すようで、でも、どこに向かえばいいのか分からない。

「今年こそ変わりたい」と思ったのは、もう3年前のこと。
けれど、現実はほとんど変わらなかった。
投稿しても反応がない。
キャンペーンをしても予約が入らない。
そのたびに、「何が悪いの?」と自分を責めた。

思えば、焦りの中で私はずっと“売ること”しか考えていなかった。
売上を立てること、目標を達成すること。
それ以外のことは全部「余裕ができたら」と後回しにしていた。

でも、その“余裕”は一度も来なかった。

去年の10月、
心が折れそうになっていた私は、ある朝ふとノートを開いた。
そして書いた。

「本当は、どんな人と一緒に年を越したい?」

その一文から、すべてが変わった。

その日から私は“売る言葉”をやめて、“話しかける言葉”に変えた。

「最近、体が冷えやすくなっていませんか?」
「この秋、ちょっと疲れやすくなっていませんか?」

それだけの投稿。
だけど、返ってきたのは“共感の返信”だった。

「それ、まさに今の私です」
「なんで分かるんですか?」

私は悟った。
お客様は“買うタイミング”を探しているのではない。
“分かってもらえる瞬間”を探しているのだと。

10月は“整える月”。
売るよりも、信頼を積み重ねる月。

それを怠ると、12月の売上は“氷点下”まで冷える。
でも、ここで丁寧に「気づき」を届けられれば、
年末には自然に予約が溢れ始める。

もし、あなたが今「投稿しても反応がない」と感じているなら、
言葉を変える前に、“耳”を変えてみてほしい。

お客様の声は、沈黙の中にも存在している。
DMを開かなくても、ストーリーを見ていなくても、
“あなたを見ている人”は、必ずいる。

その人たちに向けて、
「あなたのことを見てますよ」と伝えること。

それが10月の“この一手”だ。

気づけば、予約が戻っていた。
「またお願いしてもいいですか?」
その一言が届いた日の朝、私は涙が止まらなかった。

3年かけて変えられなかった流れが、
たった一度の“聴く姿勢”で動き始めた。

10月の一手は派手じゃない。
でも、確実に流れを変える。

それは“言葉で動かす”のではなく、
“心で聴く”という、静かな革命だ。

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プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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