“秋の一言メッセージ”で翌日の反応が変わる理由

2025/10/31

「今日も投稿したのに、誰も見ていない。」

スマホの画面を閉じる瞬間、
あの小さなため息が出た。

いいねは2件。コメントゼロ。
そのうち1件は、同業者の義理の「?」だ。

何も反応がないということは、
まるでこちらの存在が“空気”になったような気がする。
──見られていない、ではなく、感じられていないのだ。

10月。
暑さが和らぎ、空気が乾くこの時期。
実はSNSの世界も同じように“冷える”季節だ。

人の気持ちは季節に影響される。
秋は「内省」の季節。
人は新しい情報よりも、「自分の気持ち」に意識が向く。
だから、どんなに価値ある投稿をしても、届かない。

あなたが書いた言葉が“正しい”ほど、心に入らなくなる。
──これが、10月の恐ろしいところだ。

あるとき、私はそれに気づかず、
焦ってキャンペーンの投稿を繰り返した。

「秋の限定割引!」
「今だけのお得メニュー!」
「予約枠、残り3名様!」

だが結果は同じ。
反応は減り、DMも止まり、
まるで誰もいなくなったような感覚だった。

そのとき初めて思った。
“季節”が変わったのに、“言葉”が変わっていなかった。

次の日、
私は思い切ってトーンを変えた。
投稿したのは、わずか一行。

「急に朝が冷えてきましたね。お身体、冷やさないようにしてくださいね。」

それだけ。
商品の名前も、CTAもない。

正直、何の効果もないと思っていた。
でも翌日、DMが3件届いた。

「最近投稿が減ってたから心配してました」
「その一言で、なんだかホッとしました」
「私も冷え性なので、ストレッチ頑張ります!」

数字ではなく、“温度”が戻ってきた。

それでわかった。
お客様は“情報”ではなく、“空気”を感じている。
言葉の中に、季節の湿度人の呼吸があるかどうか。
それが、「読まれるか」「流されるか」を分ける。

発信とは、売るための道具ではない。
“気配を届ける”ものだ。

10月というのは、まるで“信頼残高”の決算月のようなもの。
それまでの発信に温かさがあった人だけが、
この月に静かに“声をかけてもらえる”。

だからこそ、「秋の一言メッセージ」が効く。
たった一行でも、相手にこう思わせる。

「この人は、ちゃんと“見てくれてる”。」

マーケティングの教科書には載っていない。
でも、現場ではこれがすべてだ。

「伝える」より「感じさせる」。
「話す」より「気づかせる」。
そして何より、
「売る」より「寄り添う」。

秋は、売る季節ではない。
“信頼を温め直す”季節だ。

投稿をやめる必要も、無理して宣伝する必要もない。
ただ、朝の冷たい空気を感じたその瞬間に、
ふと思ったことを一行書けばいい。

「今朝の空、秋の匂いがしましたね。」

たったそれだけでいい。
なぜなら、人の心は“共感の温度”で動くから。

数字を追うより、
“感じ取る力”を取り戻すほうが、
ずっと早く売上は戻る。

沈黙の10月。
でもそれは、“心を閉ざす季節”じゃない。

“感じる発信”ができる人にとっては、
誰よりも静かに、
信頼が積み上がる季節なのだ。

#秋マーケティング #共感ストーリー #DRM #美容サロン集客 #信頼が売上をつくる

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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