“売れたらいいな”が口ぐせの人は危険──11月があなたのビジネスを試す
また言ってた。
「売れたらいいな」──。
でも現実は、口座が冷えてた。
カレンダーには白い日が並び、
通知音の鳴らないスマホだけが、静かに時を刻んでいた。
去年の11月。
あの沈黙は、少しずつ私を壊していった。
「キャンペーン、出そうかな」
「でも、まだ整ってないし」
そうやって“準備中”のまま、1日、また1日が過ぎた。
たったひとつ、メッセージを送ればよかった。
たったひとつ、投稿すればよかった。
それだけで変わったはずの未来を、私は見捨てた。
あの頃の私は、“動かない理由”を探す天才だった。
「忙しいから」「流れを見てから」「次のタイミングで」
でも本当はただ、怖かっただけだ。
売れなかったら、恥ずかしい。
反応がなかったら、傷つく。
だから、“ラッキー待ち”の安全地帯に逃げ込んだ。
けれど現実は冷酷だ。
沈黙は、何よりも高くつく。
そのとき、私の売上は“0円”だった。
“売れたらいいな”という言葉は、
まるで恋愛の逃げ道のようだ。
「断られたくないから、好きとは言わない」
「バレたくないから、行動しない」
けれど、行動しなければ、何も始まらない。
沈黙の向こう側で、誰かがちゃんと“声をかけている”。
お客様は、“動く人”に惹かれる。
11月は、そんな現実を突きつけてくる月だと思う。
華やかなキャンペーンの裏で、
“止まる人”と“動く人”が、目に見えない場所で入れ替わっていく。
この季節の静けさは、試練ではなく、審判だ。
私は、沈黙の代償を痛いほど知った。
だからこそ、今は小さくても動く。
1通のLINE。
1枚のストーリー投稿。
1つのDM。
たったそれだけで、世界は少しだけ反応をくれる。
その反応が連鎖して、
いつの間にか“安定”をつくってくれる。
もう「売れたらいいな」とは言わない。
あれは、自分を守るための呪文だった。
でも、あのときの私も、精一杯だった。
自信がなくて、怖くて、それでも何かを信じたかった。
だから今、同じ言葉を口にしている人がいたら、
責めるつもりはない。
ただ、伝えたい。
その言葉を卒業した瞬間から、
あなたのビジネスは、ちゃんと“あなたの意志”で動き出す。
静かな11月。
今年もまた、空気が張りつめる季節がやってくる。
でも私は知っている。
この静けさの中で、動いた人だけが、
次の春を笑顔で迎えられることを。
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