【危険】「思いつきキャンペーン」が招く、11月の“売上ゼロ連鎖”──救いは“目的の逆算”にあった。

2025/11/14

夜の1時を過ぎていた。
パソコンの光だけが部屋を照らしていた。
11月の冷たい空気の中で、私は“キャンペーン案”のタイトルを10個も書き出していた。

でも、どれも薄っぺらく感じた。
「これでいいのかな?」
そんな疑念が、指先を止めた。

──この“なんとなく”が、一番怖い。

去年の11月。
私は“とりあえず何か出さなきゃ”という焦りから、
「冬のご褒美キャンペーン」を即席で打ち出した。

写真を撮り、投稿を作り、LINEを配信。
一見、仕事が進んでいるように見えた。
でも、結果は沈黙だった。

売上ゼロ。
予約ゼロ。
そして、静かに去っていく常連客。

そのとき私は初めて気づいた。
販促の失敗は、“何もしていない時”ではなく、“考えずに動いた時”に起きる。

なぜ11月が危険か?
それは“売れない兆候”が、まだ表面に出ていないからだ。

12月の忙しさの前に、
11月は“動かないこと”を正当化しやすい。
でも本当は、ここでの「思いつき販促」こそが、
年末の“静かな赤字”を呼び寄せている。

私はその後、販促を“逆算”するようになった。

最初に「目的」を書く。
それから「誰に」「何を」「どうしてほしいか」を明確にする。
最後に「どんな気持ちで終わってほしいか」を決める。

それだけで、迷いが減った。

あるとき、こう書いた。

「年末のあなたは、どんな顔で笑っていたいですか?」

この一文だけで、DMの返信が倍増した。
安さじゃなく、“未来の感情”を売るようになってから、
反応が変わった。

販促とは、急ぐことではなく、
未来を先に描くことだ。
そして、
「逆算する人」だけが、時間を味方にできる。

“とりあえず動く”は、勇気じゃない。
“目的を決める”は、覚悟だ。

11月という静かな月に、
自分のビジネスの“温度”を測ってみてほしい。
何を売るかより、何を残したいかを決めること。

それが、年末を笑顔で迎える唯一の条件だと思う。

夜明け前。
パソコンを閉じる音が、やけに大きく響いた。
窓の外に差し込む光が、
次のキャンペーンタイトルを照らしていた。

──もう、“思いつき”では動かない。
あの静寂が、そう教えてくれたから。

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プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
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AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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