【保存版】売ることは“押しつけ”じゃない。“必要な人に届ける愛”に変わる3ステップ。
売ることが、怖かった。
初めて商品を紹介したあの日。
指が“送信ボタン”の上で止まったまま、5分以上動かなかった。
「嫌われるかもしれない」
「押し売りだと思われたらどうしよう」
でも今思えば、その5分の“ためらい”の間に、
誰かの助けるチャンスを逃していたのかもしれない。
半年前に来てくれたお客様がいた。
いつも明るくて、疲れなんて見せなかった人。
けれど、数ヶ月後に偶然見たSNSには、こんな投稿があった。
「最近、肌荒れがひどくて外出も減りました」
あの瞬間、胸が締め付けられた。
「私がもっと早く声をかけていたら」と。
でももう、遅かった。
その人は別のサロンに通い始めていた。
“売らない”という優しさが、
結果的に“放置”になっていた。
その経験が、私のセールス観を変えた。
「売ること」は、“お金をもらうこと”ではなかった。
それは、必要な人に届くチャンスを逃さない勇気だった。
STEP1:「売る=助ける」に変える瞬間
美容・健康の仕事をしていると、
「お客様のために」という言葉を何度も聞く。
でも本当の“ため”とは、
相手の未来を変えるために、手を差し伸べること。
「無理に勧める」のではなく、
「必要な人に気づかせる」こと。
たとえば肌荒れを放置した人が、
鏡を見るたびに自信をなくしていく。
肩こりを我慢する人が、眠れない夜を増やしていく。
売らないという選択は、
その苦しみを“静かに延長”させることでもある。
STEP2:“断られる怖さ”を“使命感”で上書きする
売れないときほど、私たちは「断られたくない」と思う。
でも本当に怖いのは、断られることではない。
“自分が悪者になること”だ。
だから私は毎回、自分に問いかける。
「この人に伝えないほうが誠実だろうか?」
答えは、いつも「NO」だった。
ある時、お客様から届いたメッセージに、
私は涙が出た。
「もっと早く教えてくれてたら、こんなに悩まなかったのに。」
その一言で、すべてが変わった。
“売ること”が愛に変わる瞬間は、
いつも“誰かの後悔”のあとにやってくる。
STEP3:信頼を先に渡す
売る前に必要なのは、言葉ではなく“信頼”。
信頼は、情報ではなく「空気」で伝わる。
たとえば、
「最近お疲れじゃないですか?」という一言のトーン。
「無理しないでね」というタイミング。
そのすべてが“温度”になる。
ある日、常連の方にこう言われた。
「あなたの言葉は押しつけじゃなくて、支えになるんです。」
その瞬間、私は理解した。
セールスは“技術”ではなく、“温度”だ。
相手の呼吸に合わせて言葉を出す。
焦らせず、見守るように。
それが本当の「届ける力」だった。
11月。
冷たい空気の中で、人の心は静かになる。
焦りでは動かない。
でも、“想い”にはちゃんと反応する。
だからこそ、私は売る。
それは“数字のため”ではなく、“関係のため”。
声をかけられなかった後悔を、
もう二度としたくないから。
売ることは、愛だ。
そして愛は、待っている人に届いてこそ意味を持つ。