【美容業あるある】「なんかダルい」まま働く人が、なぜ年末に売上を落とすのか?

2025/11/20

サロンのドアを開けた瞬間、
冷たい空気が肌にまとわりついた。
朝から、なんとなく体が重い。
でも「これくらい、みんな同じ」と言い聞かせる。

鏡に映る自分の顔が少しむくんで見えるのに、
その理由を“気のせい”にして、いつも通りお客様を迎える。

──それが、売上が落ち始める最初の瞬間だった。

美容や健康を扱う仕事をしていると、
“自分の体調を後回しにすること”が習慣になる。
お客様を笑顔にすることが、自分の使命だと思うから。

でも、疲れはゆっくりと、
あなたの予約表を侵食していく。

気づけば投稿の頻度が減り、
キャンペーンを考える余裕もなくなる。
「11月って、なんだか静かだよね」
そう言い訳した瞬間、ビジネスの代謝も止まっていく。

去年の私はまさにそれだった。
11月、売上が15%落ちた。
12月は20%ダウン。
数字を見たとき、まるで血の気が引くようだった。

原因は、戦略でもSNSのアルゴリズムでもない。
私自身の代謝が、落ちていたのだ。

「体が冷えると、心も動かなくなる」
その意味を、私はその冬に痛感した。

体が鈍ると、決断も鈍る。
代謝が落ちると、発想も止まる。
エネルギーが枯れると、言葉の熱も伝わらなくなる。

“頑張っているのに、反応がない”──
それは才能の問題ではない。
循環の問題だ。

あなたの代謝が止まれば、ビジネスの血流も止まる。

あの冬、私はようやく手を止めた。
夜のサロンで、白湯をゆっくり飲みながらノートを開いた。
“今日、感じたこと”を3つだけ書く。

・朝の手が冷たかった
・お客様の声のトーンが低かった
・投稿を書く気になれなかった

たった3行。
でも、それが“再起動のスイッチ”になった。

そこから始めたのは、たった3つのこと。

朝一番に温める。
 白湯でもストレッチでもいい。体を動かすだけで脳が起きる。

冷えを放置しない。
 「まあいいや」と思った瞬間にエネルギーは逃げていく。
 温めることは“自分を戻す”こと。

1日の終わりに、自分の声を聞く。
 5分の静けさが、翌日の集中力を作る。

たった7日続けるだけで、
心の中の“霧”が晴れていった。

その頃、久しぶりにDMが届いた。
「最近、行こうと思ってたんです」
その一言に、胸が熱くなった。

止まっていたのは、集客ではなく私自身だった。

体を整えることは、数字を整えること。
温まることは、関係を回復すること。
冷えを放置することは、未来を凍らせること。

冬に強いサロンは、“体調を整える習慣”を持っている。
季節を理由にしない人ほど、春に笑っている。

だから、もし今「なんかダルい」と感じているなら、
それはただの疲れじゃない。
未来の売上が、静かにSOSを出している。

スマホを置いて、深呼吸してほしい。
温かい飲み物を一口飲んで、今日の自分に聞いてみて。

「私、ちゃんと整ってる?」

その一言が、あなたの11月を変えるかもしれない。

あなたの体が動けば、売上も動く。
エネルギーは、外から来るものじゃない。
温度を取り戻すことで、再び巡り出す。

あなたの手の温もりが、誰かの信頼を呼び戻すから。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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