【誰が見ても欲しくなる】“普遍化”された商品に共通する5つの特徴。

2025/11/24

それは、静かに始まった違和感だった。
毎日投稿していたInstagramの“いいね”が、ある日を境にぴたりと止まった。
メルマガの開封率も落ちていた。
なのに、私は何も変えていなかった。

投稿内容も、メニューも、キャンペーンも、
「去年と同じで大丈夫」と思っていた。
……その“同じ”が、いちばん危険だった。

季節限定メニュー。流行りのワード。
お客様の反応を追うように企画を変えてきたけれど、
気づけば、私の商品には“芯”がなくなっていた。

お客様は言わなかったけれど、
たぶんこう思っていたはずだ。

「どれも同じに見える」

それは“価値の喪失”のはじまりだった。

私はようやく理解した。
“売れ続ける人”は、季節を超えて愛される言葉を持っている。
一時的なブームに乗る人ではなく、
文化を作る人だ。

そして、彼らの共通点を分析していくうちに気づいた。
“普遍化された商品”には、必ず5つの共通項がある。

①「時間」ではなく「未来の状態」を売っている

90分、120分──そんな数字ばかり見ていないだろうか。
私もかつて、メニュー名に“時間”を入れて安心していた。
でも、お客様は「60分で何をしてくれるか」には興味がない。

彼女たちは、
「明日の朝、鏡を見たときどう感じたいか」
その“未来の状態”を買っている。

時間を売るのをやめた瞬間、
お客様の言葉が変わった。
「90分あっという間だった」ではなく、
「終わったあと、心まで軽くなった」と。

②「専門性」ではなく、「生活言語」で伝えている

かつて私は、「プロっぽい言葉」を使うことが信頼につながると思っていた。
“リンパドレナージュ”“角質リリース”──でも、お客様は眉をひそめた。

ある日、常連さんが言った。

「先生の施術って、体の“つまり”が流れる感じですよね」

その瞬間、私は気づいた。
言葉は“伝える”より“伝わる”が大事だ。
お客様の言葉を借りた投稿に変えた日、
反応が3倍に増えた。

③「一度の効果」ではなく「積み重ねの意味」を語っている

“1回で変わる”という言葉は刺激的だ。
でも、人は“続ける理由”がないものを信じ続けられない。

普遍化された商品は、“リピートの意味”を伝えている。
「3回で“老けない肌リズム”を作る」
「月1回、自分を整える習慣に変える」

この“積み重ねの物語”こそが、
安定した予約を生み出す。

④「売る理由」ではなく「存在する意味」がある

普遍的な商品には、必ず“哲学”がある。
それは、「この商品が、誰の未来を支えているか」という問い。

価格を上げても離れないお客様は、
**“共感”ではなく“共鳴”**で選んでくれる。

「あなたがこの商品を作った理由を知りたい」

この言葉をもらったとき、涙が出た。
それは、値段の話ではなく“信頼の証”だった。

⑤「お客様の言葉」で進化している

ある日、常連の方がこう言った。

「この施術は、私にとって“自分を取り戻す時間”なんです」

その一言が、私の商品説明よりも正確だった。
私はすぐに、その言葉をコピーにした。
そこから、反応が安定し始めた。

“普遍化”とは、自分の中で完結させないこと。
お客様の声を吸収し、商品が生き続ける構造を作ることだ。

もし今、あなたの商品が季節や流行に依存しているなら、
それは“息切れする商品”のサインかもしれない。

冬が来るたびに企画を作り直し、
春にはまたゼロから考える。
その繰り返しに疲れていないだろうか。

“普遍化された商品”は、時間に強い。
どの季節にも意味を持ち、どの時代にも残る。
それは“売る技術”ではなく、“信じてもらう力”だ。

あなたの商品は、時間に負けないだろうか。
ブームが去っても、誰かに思い出されるだろうか。

今一度、問いかけてみてほしい。

あなたの商品に宿っている“普遍”とは、何ですか?

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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