やらないと損】“欲しくない人でも欲しくなる”11月限定オファーの秘密を公開。

2025/11/29

気づけば、今年もあと少し。
サロンのカレンダーには、ところどころ空白の予約欄が目立ち始めた。

静かすぎる11月は、まるで“売上ゼロの前兆”みたいで落ち着かない。
でも、そんな静けさの中で、ふと気づいてしまったことがある。
——お客様は、私たちが思っている以上に“買う理由”を探していないという現実。

「気になるけど、まあ今じゃなくてもいいかな」
「そのうちまたお願いしよう」
「タイミング合ったら連絡しますね」

こんな言葉、聞いたことないだろうか。
私は何度も聞いた。
そして、その“そのうち”が永遠に来ないことも、痛いほど知っている。

だからこそ、11月は“惰性のまま過ぎ去らせてはいけない月”だと思っている。
年末の売上は、11月の“仕込み方”にすべてかかっているから。

■あの日、私は“売れない理由”を初めて理解した

数年前、私は「11月限定キャンペーン」を出した。
気合いはあった。手間もかけた。見た目だけなら完璧だった。

でも結果は、驚くほど静かだった。

予約は増えず、問い合わせもゼロ。
ストーリーズに投稿しても、反応は“既読”の一点のみ。

何が悪かったんだろう?
文章?画像?価格設定?
必死に原因を探したけれど、どれも間違いじゃなかった。

間違っていたのは——
「欲しい人に向けてオファーを作っていたこと」
だった。

本当に必要なのは、
“欲しいと思っていない人”の心を動かすオファー だ。

この違いに気づいた瞬間、私は背筋がゾッとした。
だって、美容業で売上ゼロが続く人の多くが、
まさにこの“ズレ”にはまっているからだ。

■“欲しくない人でも欲しくなる”オファーには構造がある

心理学者ロバート・チャルディーニは、こう言っている。
「人は“特別な理由”があれば行動する」

つまり、商品の内容が優れているかどうかは、
購入の理由にはならないということ。

じゃあ、何が理由になるのか?

答えはシンプル。
「今買った方が“得する”理由」
「今逃すと“損する”理由」
この2つだけだ。

ただ、これをただ並べても意味はない。
大事なのは、相手が“感情で”反応してしまう構造になっているかどうか。

その構造がまとまったのが、以下の3つだ。

■【1】“今だけ”の具体性

「期間限定」と書くだけでは弱すぎる。

×:11月限定キャンペーン
○:11月10日までの申込で“次回来店時に使える特典”付き

日付・用途・価値が具体的になるほど、
人は逃したくなくなる。
これは心理学でいう 「喪失回避」 の本能だ。

■【2】“未来の損”をイメージさせる

「お得ですよ」だけでは、人は動かない。
むしろ、“逃したらどうなるか”を想像した瞬間に動き出す。

たとえば……

・年末の疲労が蓄積しやすい“12月前半の予約枠”を確保できない
・冬の乾燥が本格化する前に肌ケアを仕込めない
・ギフト需要に乗り遅れて12月の売上が最大3万円減る可能性

こういう“未来のリアルな損失”を描くと、感情が動く。

■【3】“なぜあなたから買うのか”の物語

最も見落とされるポイント。
実はこれが一番効く。

人が買うのは、商品ではなく“あなたの存在”。
特に美容業は、ほぼ100%が「感情購入」だ。

だから、こういう一文が効く。

「あなたの肌が1月にゆらぎやすい理由を、この3年見てきました。」
「この時期の状態を知っている私だからこそ、最適なケアを提案できます。」

この“あなたのためだけ”の言葉が、最後の一押しになる。

■失敗例と成功例をひとつずつ

●失敗例(私の過去)

・メニュー3つ
・価格だけ提示
・“お得感”の表現が曖昧
・“なぜ今なのか”がない

→ 結果:反応ゼロ

●成功例(私のクライアントさん)

40代・エステ経営 / 客数が低迷

作り直したオファーはたったこれだけ。

✔「11月7日・10日・13日、3枠だけ」
✔「12月前半の“疲労ピーク対策セット”を事前購入で+15分ケア」
✔「あなたの去年の状態を見て、今年は早く整えましょう」


たった3日で15件の予約。売上は前月比 “2.8倍”。

“欲しいと思っていない人”まで動いた結果だった。

■11月にやらないと、本当に取り返しがつかなくなる

12月は、「売上が勝手に伸びる月」と思っている人が多い。
でも本当は、
“11月に仕込んだ人だけが伸びる月”
だ。

11月に動かなかった人は、こうなる。

× 冬のケアニーズに乗り遅れる
× ギフト需要の波に乗れない
× 年末疲労のピークで12月後半に失速
× 新規は増えず、既存も離脱

結局、こうして年末売上はふるわず、
1月の“正月ボケ”でさらに厳しくなる。

反対に、11月に“オファーの設計”を終えた人は……
そのまま12月を“流れに乗ったまま”駆け抜けられる。

もはや勝負は、11月で決しているのだ。

■最後に

私が何度も何度も痛感してきたこと。
そして、美容業の方を2000人以上見てきて確信したこと。

それは、

「売上が伸びる人は、売り込まない。
ただ“欲しくなる理由”を丁寧に置いているだけ。」

という事実だった。

だから、11月のオファーは“派手さ”ではなく、
構造と心理 で作らなきゃいけない。

あなたの11月も、まだ間に合う。
ただ、その“間に合う”は永遠じゃない。

今日つくる一言、今日の1通、
あなたの年末の売上曲線を大きく変えてしまう——
少し怖いけど、これが現実だ。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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