【脱・比較される人】11月にだけ解禁される“独自性の磨き方”が売上ゼロを救う。
気づきたくなかった事実に、今日また静かに触れてしまった。
同業者の投稿を眺めていたら、胸の奥で小さくざらつく音がした。
「なぜ、この人だけ予約が埋まるんだろう」
技術が特別に優れているわけじゃない。
文章が秀逸なわけでもない。
むしろ…私と大差ないように見える。
なのに、選ばれるのは“私以外の誰か”。
その光景を見た瞬間、胸の奥にひんやりした風が吹き込んだ。
まるで「お客様からの評価」という見えない指標を突きつけられたようで。
■ 11月は、一年で最も“比較される月”だ。
これは何度向き合っても残酷な事実だ。
なぜなら、12月に向けて人の財布が固くなり、
「誰から買うか」
が必要以上に厳しくチェックされるから。
この時期、お客様は価格も内容も見ているようで、
本当は違う。
見ているのはただひとつ。
「この人は、私の痛みを理解してくれているか?」
この一点だけで、優先順位が決まる。
■ そして今日、棚の奥から見つけた“3年前のPOP”がそれを証明した。
書いてある言葉は、誰が書いても同じようなことばかり。
「リラックスできます」
「疲れを癒します」
「頑張るあなたにご褒美を」
…私じゃなくてもいいじゃないか。
読み返すたび、あの頃の売上が不安定だった理由が
じわりと浮かび上がってくる。
“無風の日々”。
SNSを更新しても、キャンペーンを打っても、
まるで存在しない部屋に向かって話しているような、あの感覚。
売上ゼロの恐怖は、
数字よりも、自分自身を疑う心の痛みのほうが重かった。
■ 独自性とは「奇抜さ」ではない。
独自性とは「痛みを理解する言葉」である。
ここを勘違いしている人が多い。
そして私自身、3年前までそのひとりだった。
独自性を磨くとは、
・派手な世界観をつくることでも、
・高額講座を受けて肩書きを盛ることでも、
・難しい言葉を使うことでもない。
ただひとつ。
「私は誰のどんな痛みを救いたいのか」を言語化すること。
これだけだ。
■ 今日、POPに書き足してみた言葉がある。
「忙しい女性が、誰にも言えない疲れを置いていける場所に」
たった1行書き足した瞬間、胸の奥で“カチ”と音がした。
何かが噛み合ったような、ずっと探していた鍵を見つけたような感覚。
読んだ自分が一番驚いた。
「これ、私にしか言えない言葉だ」
■ ここで、あなたに問いがある。
あなたが救いたい“たった一人の名前”は誰ですか?
・年齢
・暮らし
・癖
・疲れの理由
・抱えている未来の不安
・自分でも気づいていない痛み
その“一人”が言えた瞬間、
あなたは比較されなくなる。
なぜなら、比較されるのは「どこにでもいる人」だから。
■ 11月は、独自性を磨ける最後のタイムリミット。
12月になると人は、
・買う
・買わない
の二択に完全に分かれてしまう。
だから、この時期に
“あなたにしか言えない言葉”
をひとつ持つこと。
それが、年末の失速を止める唯一の方法になる。
■ 最後に。
これは、あなたへの提案というより警告に近い。
「私は誰を救いたいのか」
この問いに答えられないまま年末を迎えると、
どれだけInstagramを更新しても、
どれだけキャンペーンを打っても、
どれだけ商品が良くても、
“誰の心にも届かない”。
私があのPOPの前で固まったように、
あなたもいつか同じ冷たさに触れてしまうかもしれない。
でも逆に言えば、
今日、たった一行の言葉を書けた人から、
来月の未来は変わり始める。
11月は酷だ。
だけど、とても優しい。
“あなたの本当の価値”を取り戻すには、
この時期がいちばん都合がいい。
そして今なら、まだ間に合う。