売り込まないのに満席になる人が使う“質問の順番”。12月だけで効果が3倍に。

2025/12/13

本当は書きたくないけれど、年末が近づくと、今でも胸がざわつく。
なぜなら私はずっと、“12月の地獄”を経験してきたからだ。

あの頃の私は、カレンダーの空白を見るたびに心臓が冷えていた。
「まだ空いてます…」と書くたび、
自分がどんどん小さく、価値が減っていくような感覚に襲われた。

でも、もっと怖かったのは──
何を投稿しても、何を送っても“誰からも反応がない”こと。

まるで、存在ごと消えてしまったような静けさ。

今この文章を読んでいる人の中にも、
あの冷たい通知欄を何度も開いては閉じた人がいるはずだ。

だから、今日は包み隠さず書く。
私が“予約ゼロ地獄”から抜け出せた、
12月だけ返信率が3倍になる“質問の順番”の話を。

■ 結論じゃない。最初に伝えたいのは「恐怖の正体」。

私は長い間、予約が埋まらない原因を
「集客力がない」「文章力がない」「魅力が足りない」
そう思い込んでいた。

でも本当の正体は違った。

12月だけ、
人は “心の壁が一番分厚くなる時期” になる。
だから、売り込みが刺さらなくなる。

・仕事の疲れ
・年末への焦り
・片付けなきゃいけない用事
・家族のスケジュール
・出費のプレッシャー

これらが重なり、
“提案”よりも“安心”を求めるようになる。

つまり──
売り込みは避けられ、
寄り添いは刺さる。

ここで私は初めて気づいた。

「売れないのは、
嫌われているんじゃなくて、
順番を間違えているだけなんだ

■ 12月だけ返信率が3倍になる“質問の順番”

驚くほどシンプルなのに、
ほとんどの人が逆順でやってしまっている。

① 今の負担を代弁する一言(相手の心の壁を溶かす)

例:
「年末って、どうしてこんなに疲れやすいんだろうね…?」
「最近、体調どう? 無理してない?」
「今の時期って、気づかないうちに自分のこと後回しになるよね」

人は“自分の状況を言葉にしてもらう”と、
一瞬で心が開く。

これが12月特有の“入り口”。

② その奥を拾う質問(心のドアをゆっくり開く)

例:
「その疲れ、いつ頃から感じてた?」
「今年は例年より忙しい感じ?」
「このまま年末迎えるの不安じゃない?」

相手の言葉の“裏にある気持ち”をやさしく拾う。

ここで焦って提案してはいけない。
心のドアがまだ半開きだから。

③ 提案ではなく『質問で提案する』

例:
「年末前に一回メンテしておくと楽だけど、どう思う?」
「〇日と〇日なら動けそうなんだけど、タイミング合いそう?」
「無理のないペースで整えたいなら、早めが安心だけどどう?」

これが“売り込まないのに売れる人”のやり方。

質問形式だから、相手が拒否しづらい。
“自分で選んだ”感覚になるからだ。

■ なぜ、12月だけ効果が3倍になるのか?

理由はシンプル。

年末は、意思決定の余裕がなくなるから。

だから、
「予約どうですか?」は重い。

でも、
「最近どう?」は軽い。

この“軽さの差”が、
返信率を一気に変える。

■ あの日、私を救ったのも“たった一言”だった

売れない、反応がない、
焦って落ち込んで、自信が崩れていく──

そんなときに届いた一通のメッセージ。

「大丈夫?疲れてない?」

その一言で、泣きそうになった。

売り込みじゃない。
気遣いでもない。

“私の今”を見ようとしてくれた感じがした。

その瞬間、
私は返した。
思わず、返してしまった。

その後、自然な流れで予約につながった。

この体験が、
私を変えた。

■ 12月は、“順番を間違えた人”から崩れていく

・焦りでDMを連投
・突然キャンペーンを投げる
・「まだ空いてます」アピール
・売り込みの空気が漂うトーン

これらはすべて、
“心の壁が最強レベル”の12月では逆効果だ。

逆に──
質問の順番を知っている人は、
静かに、自然に、そして美しく予約が埋まっていく。

■ あの頃の私へ

あの痛い年末。
通知欄が静まり返っていたあの夜。

「あなたは嫌われていたんじゃない。
順番を知らなかっただけ。」

その言葉を、
当時の私に届けたい。

そして今、
同じ痛みを抱えている誰かにも。

12月を変えるのは、
努力でも根性でもない。

たった一つの“質問の順番”。
それだけで、人は動く。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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