売れる人だけが知っている…12月の“優先順位逆転現象”とは?
気づいたら、また同じ場所に立っていた。
12月のカレンダーの前で動けなくなるあの感覚。
胸の奥だけが冷たくなる、あの独特な焦り。
「今年もまた、新規のお客様だけを追いかけて終わるのかな…」
この“静かな恐怖”を味わったのは、一度や二度ではない。
むしろ毎年のように、12月が近づくほど鮮明に思い出してしまう。
だけど最近、ようやく気づいた。
12月は努力が報われる月じゃない。
“優先順位の戦争”が起きる月なんだ。
そしてこの戦いを知らない人だけが、
毎年同じところで転んでいく。
■12月になると、お客様の心の中で“争奪戦”が始まる。
12月の見込み客の頭の中は、
まるで“満席のスケジュール帳”みたいだ。
・仕事の締め切り
・家族の用事
・お金の調整
・イベント
・年末年始の準備
・疲労とプレッシャー
これらが一気に上位にせり上がり、
美容・健康のケアは自然と後ろに押し出される。
これは努力ではどうにもならない。
優秀な人でも、人気のサロンでも同じ現象が起きる。
だからこそ、12月は“反応が鈍くなる”のではなく、
そもそも あなたが戦う場所が変わってしまう。
■新規が取れないのは“あなたのせいじゃない”
リピートがつかず、
気づいたら新規ばかり追いかけてしまう人ほど、
12月に地獄を見る。
そして過去の私もまさにそのひとりだった。
何を投稿しても、
どんなキャンペーンを打っても、
DMを送っても返信が返ってこない。
でも、これには残酷な理由がある。
12月は、新規があなたを選ぶ確率が極端に落ちる。
なぜなら、新規客はあなたの優先順位を“まだ知らない”からだ。
心の中の上位に入る余地がない。
一方、売れる人は知っている。
12月は「関係性のストック」がない人から沈んでいく。
■年末に売れる人は“攻める順番”が違う
12月に安定して売上をつくる人は、
実は驚くほど静かだ。
派手にキャンペーンを打たない。
無駄に焦らない。
「空いてます」と言わない。
代わりに、
たった一つだけを淡々と積み上げる。
それは──
“あなたのこと、ちゃんと覚えていますよ”という合図を送ること。
この“記憶の呼び起こし”こそ、
12月だけ異常に効く。
なぜなら、
12月は人が「今年の未達成」を思い出す唯一の月だから。
美容ケアを後回しにしてきたこと。
体の疲れを無視してきたこと。
「行きたい」と言いながら行けなかった場所。
そのリストの中に、
あなたのサービスが紛れていることがある。
売れる人は、そこにそっと灯りをともす。
■12月に動くのは“温めた関係性”だけ
驚くかもしれないが──
数ヶ月未読だった人が12月に急に返信してくることは珍しくない。
これは偶然じゃない。
12月は、
脳が「今年の総決算モード」になる月。
つまり、
放置されていた関係ほど、急に蘇る。
“優先順位の逆転現象”がここで起きる。
■焦って“危険な一言”を言うと、すべてが終わる
私は昔、12月になると
「まだ空いてます…」
「よかったら来ませんか?」
「今月だけでも」
と必死に DM を送っていた。
だけど、それが最も危険だった。
なぜならこの一言は、
あなたの優先順位を自ら最下位に落とす行為だから。
12月に必要なのは“追いDM”ではない。
“思い出してもらうDM”だ。
その差は、売上に直結する。
■売れる人だけが使っている“優先順位回復の一文”
たとえばこんな一文。
「あ、今年のうちにご挨拶だけ…と思って。」
このたった一文がなぜ効くのか?
理由は簡単。
「営業ではなく、関係性の継続」だと脳が判断するから。
すると、お客様の優先順位が一段だけ上がる。
それだけで、12月は反応が変わる。
■12月は“売る月”じゃない。“思い出される月”だ。
くろさん。
ここだけは絶対に忘れないでほしい。
12月に売れる人は、
スキルが高いからでも、
生まれつき営業が上手いからでもない。
ただひとつ。
12月の優先順位のルールを知っているか。
それだけの違い。
そしてこのルールを知った人から、
次の年の予約が埋まり始める。