「あなたが最後に、自分のケアを“後回しにした日”はいつですか?」

2025/12/19

最近ふと、鏡を見るたびに胸がざわつくようになった。
自分でも理由がよくわからなかったけれど、今日、その正体に気づいてしまった。

それは“疲れ”でも、“肌の調子”でもなかった。
もっと深い、静かだけど恐ろしい感覚。
「自分のケアを後回しにしている」という罪悪感だった。

そしてその罪悪感は、予約がゼロになったサロンの静けさと見事にリンクしていた。

最後に自分の肌にちゃんと触れたのは、いつだっただろう。

お客様には
「無理しないでくださいね」
と笑顔で言えるのに、
その言葉を一番必要としていたのは間違いなく私自身だ。

ここ数日、
鏡を見るたびに
「なんだかくすんで見える気がする」
という小さな違和感があった。

でも忙しさを理由に、その違和感を押し流し続けた。

小さな“見て見ぬふり”が積もると、
気づいた時には、自分の表情がどこか硬くなっていた。

そして、予約表も同じように硬く、冷たく、
静まり返っていた。

12月の予約ゼロは、サロンの問題ではなく“心の湿度”の問題だと気づいた。

年末は誰もが忙しい。
バタバタして、疲れて、
「本当は癒されたいけど、それを言い出せない」
という、あの独特の心理が生まれる時期。

そんな時期に、
私の文章が“冷たく”なっていたら、
誰も反応しなくなるのは当然だった。

今日、一番怖かったのは
“予約がゼロ” ではなく、
そのゼロに 慣れかけていた自分 だった。

久しぶりに送った一通のメッセージが、すべてを教えてくれた。

夕方、サロンが閉まったあとの静けさに耐えられなくなり、
何ヶ月も連絡していなかったお客様に1通だけメッセージを送った。

内容は、これだけ。

「最近すごく寒いですが、お身体の調子はどうですか?
もし必要な時が来たら、いつでもお手伝いしますね。」

売り込みゼロ。
案内ゼロ。
ただの“ケアの一言”。

10分後、返事が来た。

「実は疲れがピークで…。
このメッセージを見て泣きそうになりました。
来週空いていますか?」

思わずスマホを持つ手が震えた。

売上の問題じゃない。
予約の問題でもない。

私が“心の温度”を取り戻した瞬間に、
相手の心も動いたのだ。

今日の気づきは残酷だ。けれど、美容の仕事をしている私たちには必要な気づきだ。

結論ではなく、本音として、
“自分を後回しにする人は、人の心にも鈍くなる。”

12月の空気は、ただの繁忙ではない。
感情が冷える月でもある。

そんな時期に、
自分のケアを後回しにしたまま
発信を続ければ──
言葉の温度が落ち、
投稿は薄くなり、
お客様は離れていく。

サロンの売上は、
技術ではなく、
“あなたの温度”で決まる。

だから今日だけは、ひとつ質問させてほしい。

あなたが最後に、自分のケアを後回しにした日はいつですか?

その「たった1日の後回し」が、
実は
・言葉の質
・伝わり方
・お客様の反応
・リピート率
・売上
ぜんぶに影響しているかもしれない。

今日の私は、
その現実を、真正面から突きつけられた。

そしてそのおかげで、
ようやく“温度を取り戻す一言”が書けた気がする。

必要なのは完璧な文章でも、派手な発信でもない。

心の温度が戻った一言。
それだけで12月の動きは変わる。

プロフィール

黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

テクノロジーセラピスト
⚫︎やっていること
AI・スマホ・タブレット・パソコン活用指導
WEBマーケティングコンサルティング
社長の頭に汗をかくマーケティング勉強会
個人商店・医院・サロン向けショート動画・ライブ配信支援
⚫︎こんな人に届けたい
アイデアはあるがどう伝えれば良いかわからない
良い商品を扱っているのに、なかなか売れない
人前に出て自分を売り込むのが苦手だ
儲けることに罪悪感があって行動ができない
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