あなたの投稿が“売り込み臭い”と感じられるのは、商品を語る順番のせい。
今日、ある投稿を目にして手が止まった。
「◯◯メニューが新しくなりました!」
「12月限定キャンペーン!」
何度も見てきたはずなのに、その日は胸がぎゅっと掴まれた。
なぜなら、昔の私の投稿とまったく同じだったからだ。
…そして、その“同じ投稿”をしていた頃の私は、
驚くほど売れていなかった。
正直に言うと、あの頃の私は毎日が怖かった。
予約はスカスカ。
アプリの通知は鳴らない。
インスタを開いても誰からも反応がない。
沈黙が一番つらかった。
「誰も見てくれてないのかな」
「嫌われたのかな」
「また投稿しなきゃ…」
不安を埋めるように、商品をもっと丁寧に、もっと熱く説明した。
“伝えれば伝わる”と思っていた。
でも結果は逆だった。
伝えるほど嫌われ、語るほど無視された。
ある日、その理由をズバッと指摘されるまでは。
「商品を語る順番を間違ってるだけだよ。」
その言葉だけは、今でも忘れられない。
順番?
セールスコピーが悪いんじゃないの?
写真の質?
文章の長さ?
違った。
“読者の心がまだ開いてない段階で商品を出してしまっていた。”
これを言語化された瞬間、背筋が凍った。
たとえば、こんな投稿をしていた。
「◯◯というメニューがあります。
肩こり・むくみ・肌荒れの改善におすすめで…」
だけど、読者の心はこんな状態だ。
「本当は疲れてるけど、時間がない」
「自分のケアをする余裕なんて今はない」
「お金も気になる」
「年末は家族のこともある」
そんな心の扉が閉まっている人に、
いきなり“商品”を差し出す。
それはもう、売り込みにしか見えない。
気持ちがわかるどころか、
“押し売りに来た人”に見えてしまう。
その日から私は、投稿の順番を変えた。
商品の話を最後にする。
一番最初は、
「相手の今の気持ち」 から始める。
・最近どんな疲れが溜まっているのか
・どんな不安を抱えているのか
・どんな罪悪感を持っているのか
・どんな出来事で心が乱れたのか
・どんな小さな後悔を積み重ねているのか
そう書くようにした。
すると——
文章の途中でDMが届くようになった。
「まさに私です…」
「読んでて泣きました」
「どうしたらいいですか?」
これまで一度も見なかった反応が、急に動き出した。
商品紹介は最後なのに、
「必要だから教えてください」と言われるようになった。
私はあのとき気づいた。
売り込み臭さの正体は、
商品でも、値段でも、技術でもない。
“語る順番”だった。
読んでくれる人の物語から書き始めるだけで、
文章は「売り込まれている」から
「わかってくれている」に変わる。
これこそが、私が長く見てきた中で
“売れる人だけが自然とやっている投稿の裏側”だった。
そして今、予約が途絶えて苦しんでいる人へ伝えたい。
あなたの投稿が売り込みに見えるのは、
あなたの魅力が足りないからじゃない。
たったひとつ、順番が逆なだけ。
順番を変えれば、今日から反応は動き出す。
読まれ方も、伝わり方も、信頼の生まれ方も変わる。
あなたの投稿は、もっと人を救える。
ただ、その力が“順番”のせいで眠っているだけ。