治療家の皆さん、もう「名文」を書くのはやめてください。あなたが倒れて収入がゼロになる前に手に入れるべきは、文学的才能ではなく「再現性のある科学」です。

2026/01/09
【科学】膝蓋腱反射と神経回路のホログラム

「エビデンス(科学的根拠)はありますか?」

あなたが新しい治療法を学ぶとき、あるいは高額な医療機器を導入するとき、必ずその質問を口にするはずだ。 当然のことだ。 あなたは人の身体を預かるプロフェッショナルであり、感覚や思いつきだけで他人の人生に触れることがどれほど危険か、骨の髄まで理解しているからだ。

しかし、不思議でならないことがある。

なぜ、こと「経営」や「集客」の話になると、その鋭い科学的視点を捨ててしまうのだろうか? なぜ、自分の院の生命線である「言葉」を紡ぐとき、エビデンスのない「自己流」や「感覚」、あるいは「文学的な美しさ」に頼ろうとしてしまうのだろうか?

机に向かい、唸り声を上げながら、白紙のディスプレイを睨みつけるあなた。 「もっと感動的な表現はないか」 「もっと知的な言い回しはないか」

そうやって悩み抜いた末に生み出された言葉は、残念ながら、あなたの治療院の売上を保証してはくれない。 それどころか、その「悩んでいる時間」こそが、あなたの寿命を削り、いつか訪れるかもしれない「収入ゼロ」の悪夢をたぐり寄せていることに、そろそろ気づくべきだ。

【証明】積み上げられた膨大なカルテの山

私はテクノロジーセラピストとして、あえてあなたに言いたい。 もう、名文を書こうとするのはやめてほしい。 あなたが今すぐ手に入れるべきは、文学的才能ではなく、「再現性のある科学」だ。

私が提案している[穴埋め式文章型]について、あなたは「そんな都合のいい話があるか」「患者さんを操るようで気が引ける」と疑っているかもしれない。 その倫理観は素晴らしい。 だが、その疑念を晴らすために、私が持つ「証拠」を提示させてほしい。

まず、医学的な話をしよう。

あなたは毎日、患者さんの身体に触れているからよく知っているはずだ。 膝蓋腱(膝のお皿の下)をハンマーで叩くと、本人の意思とは無関係に足が勝手に跳ね上がる。 これが「反射」だ。

脳が考えるよりも早く、神経回路がショートカットして筋肉を動かす。 これは「操作」ではない。人間に備わった「生理学的な機能」だ。

【体感】震えるスマホと老治療家の手

実は、マーケティングの世界にも、この「膝蓋腱反射」とまったく同じメカニズムが存在する。 ダイレクト・レスポンス・マーケティング(DRM)という手法は、過去100年以上にわたり、人間が「どのような言葉の順番」を見せられた時に、「行動」を起こすのかを解明してきた。

痛みを抱えている患者さんは、実は「迷っている」のだ。 治したい。でも、怖い。どこに行けばいいか分からない。 その恐怖でフリーズしている患者さんの背中を、言葉の力で「トンッ」と押してあげる。 それがこのテンプレートの役割だ。

  • まず「共感」のツボを押す(私のことを分かってくれている!と脳が安心する)

  • 次に「解決策」を提示する(ここなら大丈夫だ、と迷いが消える)

これは、才能ではない。 「迷っている患者さんを救うための、正しいスイッチの押し方」という、精密な神経回路図なのだ。

はっきり言おう。 技術がない治療家がこの型を使うのは、詐欺だ。 しかし、確かな技術があるあなたがこの型を使わないのは、罪だ。 なぜなら、あなたが黙っているせいで、救われるはずだった患者さんが、今日もどこかで痛みに苦しみ続けているのだから。

次に、臨床データの話をしよう。

私はこれまでの24年間で、あなたと同じような個人起業家や治療家の経営を、実に2,099人以上サポートしてきた。 この「2,099」という数字は、ただのカウントではない。 私がクライアントと共に、泥臭い現場で繰り返してきた「臨床実験」の数だ。

効果の出なかった型はすべて廃棄処分にした。 そして、実際に「売上が上がった型」だけを残した、純度の高いデータベース。 それが、あなたにお渡ししようとしているツールだ。

【実験】白衣のポケットで光る「結果」

論より証拠として、ある一人のクライアントの話をさせてほしい。

60代の整体院長。 彼はパソコンが大の苦手で、キーボードを人差し指で叩くような、いわゆる「PC音痴」だった。 以前の彼は、ブログを1記事書くのに毎日2時間を費やしていた。 慣れない手つきで、必死に言葉を紡ぎ、肩を凝らせ、目を充血させながら。 「これだけ苦労したのだから、誰かに届くはずだ」と祈るように。 それでも、そこからの集客はゼロだった。

私は彼に、この[穴埋め式文章型]を渡した。 「先生、もう考えないでください。このカッコの中を埋めるだけにして、送信ボタンを押してください」

彼は半信半疑だったが、素直に実行した。作業はたったの15分で終わった。

翌朝。 施術中に、彼のスマホが震えた。 また震えた。そしてまた。 3件の新規予約通知だった。

その瞬間、彼は私に電話をかけてきた。その声は震えていた。 「先生……鳴りました。本当に、鳴ったんです」

売上が上がったからではない。 「もう、集客で苦しまなくていいんだ」という安堵感。 毎晩の苦痛なパソコン作業から解放され、大好きな治療だけに専念できるという希望。 その電話口で、彼が深く息を吐き、肩の荷を下ろした音が聞こえた気がした。

先生、ここにある事実は一つだ。 彼の治療技術は、昨日と今日で何も変わっていない。 変えたのは、「伝え方の型」だけだ。

技術はあるのに、伝わっていない。 そんな治療家ほど、この型を使った瞬間に、せき止められていたダムが決壊するように結果が出る。

もし、ここまで読んでもまだ「自分の言葉で書きたい」というプライドが邪魔をするなら、最後に一つだけ提案をさせてほしい。

私たちが恐れているのは、あなたが文章作成に疲弊し、倒れ、収入が途絶えることだ。 そのリスクを回避するために、今ここで小さな「臨床試験(クリニカル・トライアル)」を行ってみてはどうだろうか?

私が持っているデータベースの中で、最も反応率の高かった「休眠患者さん(最近来ていない人)を呼び戻すLINE用のテンプレート」がある。 これを、あなたのスマホでコピペして、空欄を2つだけ埋めて、送信ボタンを押してみてほしい。

リスクはゼロだ。 もしそれで誰からも反応がなければ、私の理論はあなたには効かなかったということ。 その時は、二度と私の記事なんて読まなくていい。

しかし、もし送信して数分後に、あなたのポケットの中でスマホが「ブブッ」と震えたら……。 画面に「先生、久しぶりに診てほしいんですけど」という通知が光ったら……。

その振動こそが、何よりも雄弁な「証明」になるはずだ。 その時あなたは、初めて理解するだろう。 「科学的な型」が、どれほどあなたを自由にし、あなたの手技を待っている患者さんを救う架け橋になるかを。

準備はいいだろうか? さあ、実験を始めよう。

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    黒岩倖光(くろいわ ゆきみつ)

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