待合室の患者さんがスマホを見ている「空白の3分間」。そこでお金を生むか、ただの暇つぶしで終わらせるか。その差はデザインセンスではなく、ある「心理的な罠」の有無でした。

2026/01/29
【無視される善意】 「可愛いPOP」を通り過ぎる背中

待合室の静寂が、恐ろしい。

施術室のカーテン越しに、その静けさは肌にまとわりつくように伝わってくる。 聞こえるのは、壁掛け時計の秒針の音と、私が患者さんの背中を押す時の衣擦れの音だけ。

ふと、手を止めてカーテンの隙間から待合室を覗いてみる。

そこには、次の予約の患者さんが座っている。 彼は深くソファに沈み込み、手元のスマートフォンの画面を無表情で見つめ、親指を機械的に動かしている。 青白い光が、彼の顔をぼんやりと照らす。

ニュースを見ているのか、ゲームをしているのか。 その光景を見て、背筋が寒くなるのを感じたことはないだろうか?

かつての私は、それをただの「休憩時間」だと思っていた。 しかし、高熱で倒れ、収入が途絶える恐怖を味わった今の私には、その光景がまったく別のものに見える。

あれは、「現金が燃やされている光景」だ。

【行動のスイッチ】 「救済」を見つけた瞳

彼がスマホを見つめているその「空白の3分間」。 そこには、私たちの未来を変えるための、とてつもないチャンスが埋まっている。 なのに、私たちはそれをみすみすドブに捨てているのだ。

多くの先生はこう言う。 「いや、ちゃんとやってるよ。受付に『LINE登録してね』って書いたPOPを置いてるから」

私もそうだった。 スタッフにお願いして、パステルカラーのペンで「お得な情報配信中♪」と可愛らしく描いてもらった。 とても愛想の良い、綺麗なPOPだ。

だが、残酷な事実を突きつけよう。 その「可愛いPOP」が、月に何人の新規登録を生んでいるだろうか? その登録者が、どれくらいの確率でリピーターになり、あなたの院にお金を落とし続けてくれているだろうか?

答えが「ほぼゼロ」なら、そのPOPはただの「壁紙」だ。 観葉植物と同じ、患者さんの視界には入っていても、脳には届いていない「風景」の一部でしかない。

【たった3分の仕事】 スマホに向かって語る「院長」

なぜ、そんなことが起きるのか。 スタッフのデザインセンスが悪かったからではない。むしろ、綺麗に作りすぎたことが敗因かもしれない。

足りなかったのは、デザイン(装飾)ではなく、「行動心理学(スイッチ)」だ。

人間は、「お願い」では動かない。 「お得」でも、面倒くささが勝てば動かない。 人間が、無意識にスマホのカメラを起動し、QRコードを読み込んでしまう瞬間。 それは、「今の自分に必要な答えが、そこにある」と直感した時だけだ。

私が提案する「POP」は、美術作品ではない。 それは、患者さんの「悩み」と、あなたの「解決策」を繋ぐための「装置」だ。

例えば、待合室で腰をさすりながらスマホをいじっている患者さん。 彼がふと顔を上げた瞬間に、こんな言葉が目に飛び込んできたらどうだろう。

『施術の効果を3倍長持ちさせる、魔法の3分間。帰宅後の「最初の一手」で決まります。その秘密の動画、今ここだけで公開中』

【眠る院長、働く分身】 夜の静寂と、光る配線

どうだろう。 これは「罠」ではない。「救済」だ。 痛みから逃れたい彼にとって、その情報は喉から手が出るほど欲しい「正解」なのだ。

彼は、無意識にスマホのカメラを向ける。 その瞬間、あなたの院の資産形成が始まる。

しかし、ここで多くの先生が、二の足を踏む。 「理屈はわかった。でも、そんな動画を作る暇はない」 「動画を送ったところで、その後の返信が面倒だ」

その通りだ。 私たちは職人であり、治療家だ。 YouTuberのように動画編集に何時間もかけたり、チャットの返信に追われて施術がおろそかになっては、本末転倒だ。

だからこそ、私は「ガワ(POP)」だけでなく、「中身(コンテンツ)」と「配線(自動化)」のすべてを、あなたの代わりに設計する。

先生にお願いすることは、たった一つ。 私が用意した心理学に基づく台本を、スマホに向かって3分間読むこと。 それだけだ。

「はい、こんにちは。院長の〇〇です……」 たったこれだけの素材を私にくれればいい。 編集も、字幕入れも、アップロードも、QRコードへの紐付けも、すべて私がやる。

そして、もっと重要なのが、その後の「配線」だ。

患者さんがQRコードを読み込んだ瞬間、先生の手を離れたところで、デジタルの歯車が回り始める。 登録と同時に動画が送られ、3日後にはフォローアップが届き、7日後には次の予約案内が届く。

先生が施術をしていても、家族と食事をしていても、あるいは泥のように眠っていても。 POPの裏側に仕込まれた「ロボット」が、先生の声色で、先生の代わりに、患者さんを世話し続ける。 これは、人間には不可能なレベルの「おもてなし」だ。

かつて、私は自分が止まればすべてが止まるランナーだった。 今は違う。 私が止まっていても、私の「デジタルの分身」が走り続けている。

待合室を見てほしい。 今、患者さんがスマホを見ているその3分間。 それは、ただの暇つぶしの時間だろうか?

いいや、違う。 それは、本来なら先生の代わりに営業し、信頼を築き、次の売上を確定させてくれるはずの「宝の時間」だ。

その宝を、みすみす逃し続けるのか。 それとも、そこに「心理的なスイッチ」と「自動化の配線」を仕込み、チャリンチャリンと音が鳴る「資産」に変えるのか。

選ぶのは、デザインセンスではない。 「自分はもう、一人で頑張らなくていいんだ」と認める、あなたの決断だけだ。

もし明日、あなたが倒れて動けなくなっても。 待合室に仕掛けたその「装置」だけは、文句ひとつ言わず、あなたのために稼ぎ続けてくれるのだから。

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